ビデオ・テスタR&S VTxシリーズがMHL CTS2.0のMOIに掲載されました

 ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役:笠井伸啓)は、2012年11月30日、MHL(Mobile High-Definition Link)コンソーシアム※1により、弊社のビデオ・テスタR&S VTC、 R&S VTE、 R&S VTSがMHL CTS(Compliance Test Specification)※2のプロトコル試験機として認定され、MOI (Method of Implementation)※3に掲載されたことを発表致します。

 MHLインタフェースを持つすべての機器(携帯電話、スマートホン、ディスプレイ、A/Vアンプなど)は、CTS (Compliance Test Specification)により機器間の相互接続性を保証されています。
今回、CTS 2.0のリリースに伴い、そのMOI(Method of Implementation)にR&S VTC、 R&S VTE、 R&S VTSがプロトコル試験機として掲載されました。本製品をご使用いただくことにより、認証サイトATC (Authorized Test Center) ※4 と同等の試験環境が得られ、製品開発と認証作業における試験の精度と効率を大幅に改善することができます。

MHL関連の各種製品とオプション

型番
R&S VTC
ビデオ・テスタ・センタ (最大8スロットの拡張モジュールユニット)
R&S VTE
ビデオ・テスタ (最大3スロットの拡張モジュールユニット)
R&S VTS
コンパクト・ビデオ・テスタ(1モジュールユニット)
R&S VT-B2350
MHL RX/TXモジュール(MHL CTS1.2に対応)
R&S VT-B2351
MHL RX/TXモジュール(MHL CTS1.2および2.0に対応)
R&S VT-K355
MHL CTS シンクテストソフトウェアオプション
R&S VT-K2355
MHL CTS ソーステストソフトウェアオプション
R&S VT-K2111
A/V 伝送解析ソフトウェアオプション


 ローデ・シュワルツは、MHLコンソーシアムにおいて、コントリビュータとして参画し、MHL用測定器の提供によって、スタンダードの規格策定に寄与しています。 今回認証されたR&S VTC、R&S VTEは、拡張性が高くMHLのみならず、HDMIのプロトコル解析モジュール、アナログA/Vモジュールを追加で装備でき、コンシューマ機器のA/V入出力インタフェースの試験機器として広く利用できるシステムです。R&S VTCは最大8つ、R&S VTEは最大3つのモジュールを装備できます。R&S VTSは1つのモジュールを装備しています。
MHL 2.0のリリースによりMHL規格とCTSはそれぞれ2種類存在しますが、MHL RX/TXモジュールR&S VT-B2350がMHL1.2に、R&S VT-B2351(MHL1.2下位互換)がMHL2.0に対応します。どちらも1モジュールでMHL試験信号の発生と解析が行え、MHLシンク試験には、ソフトウェアオプションR&S VT-K355が、ソース試験にはR&S VT-K2355がそれぞれCTSのシナリオに従って試験を実施します。さらに連続した試験の自動化を進めるにあたり、自動測定シーケンサソフトウェア(別オプション)を使用して、オリジナルの試験シナリオをプログラムし実施することが可能です。
また、A/V 歪解析ソフトウェアオプションのR&S VT-K2111は、MHL、HDMI、あるいはアナログコンポジットといったA/V信号に対して、フレームごとに比較測定を行い、差分ピクセルの表示と、ピクセルエラーレート、PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)、そしてSSIM(Structural Similarity)といった映像品質の測定を行えるため、モバイル端末、A/V機器、ネットワークの映像・音声品質評価機器として用途が広がります。

 機器の認証、相互接続性の確認や、映像・音声品質保証に使用できるため、ビデオ・テスタR&S VTC、 R&S VTE、 R&S VTSは、MHL/HDMI機器の商用化に向けた各種試験にお役立ていただけます。

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注釈
※1)MHLコンソーシアム
Silicon Image、 ソニー、東芝、サムソン、ノキアをプロモータとした国際的なコンソーシアムです。機器間の相互接続性、ケーブルの品質を保証するための、仕様と認証プロセスを策定・提供しています。

MHL:Mobile High-Definition Link
MHLは移動体端末とホームディスプレイをつなぐA/Vインタフェースとして、TMDS (Transition Minimized Differential Signaling) 技術をベースに開発された非圧縮A/V信号伝送規格です。従来のHDMIに比べ、スマートホンとの接続性に重点をおいた仕様となっており、伝送線をHDMIの29本から5本に減らし、接続先のディスプレイ、ブルーレイやA/Vアンプから電源供給を受けられます。今回のMHL 2.0のリリースに伴い、3Dのサポートや解像度を1080pまで機能が拡張され、今後普及が予想されています。

※2)CTS:Compliance Test Specification
MHL機器の相互接続性をテストするための試験規格です。MHLのA/V信号を発生するスマートホンなどのソース機器、A/V信号を受信するディスプレイのシンク機器、MHL信号を汎用性の高いHDMI信号に変換するドングル機器、それぞれの機器に対して、プロトコル機能と電気的特性の評価を行うシナリオが用意されています。伝送ケーブルも試験の対象です。

※3)MOI:Method of Implementation
試験実施にあたって必要な機器と、試験方法が明示されています。MHL機器のサプライヤであるアダプタは、CTSと併せて入手ができます。

※4)ATC:Authorized Test Center
MHL機器の認定サイトです。現在、全世界に3拠点ございます。(Samsung Electronics、Simplay Labs、 LLC、Sony Corporation)

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ローデ・シュワルツについて

 Rohde & Schwarzグループ(本社:ドイツ・ミュンヘン)は、エレクトロニクス分野に特化し、電子計測、放送、無線通信の監視・探知および高品質な通信システムにおいて世界をリードしています。79年前に設立され、世界80カ国以上に拠点を持ち、約8700人の従業員を擁しています。グループの年商(会計年度2011/2012)は、18億ユーロに上ります。